雑記

とりあえず色々書いていこうと思います

引退と引退

12/18の京都大学との定期戦をもってハンドボール部を引退しました。夏に2回目の前十字靭帯断裂の怪我をしてしまい一度は最後の選手として試合にでることは諦めかけましたがなんとか誤魔化しながら最後まで選手としてプレーすることができ、目標だった2部昇格もできて安心したという気持ちが一番に来ています。同期も4年間それぞれの思いを持ちながら苦しい4年間だったと思いますが最後まで一緒にハンドボールをやれたことがなによりの祝福だと思います。しかしいまいち引退という事実を心の底から理解できていない自分もいて当然のように明日も今までと同じ日常が続いていくんだというような気さえしていました。

 

ここまでが一つ目の引退の話で、二つ目の引退は今日聴きに行った運動会応援部の定期演奏会についてです。

教養の時の同じクラスに数人僕と同じ運動会の部に所属している友人が数人いました。

ある人は学生ボディビルで入賞したり、ある人はベンチプレスの世界大会に出たりとすごい人ばかりでみんなに負けないように自分も何か残したいなと陰ながら思わせてくれる人達でした。

そのうちの一人は応援部の吹奏楽団に所属していて、学部に配属されてからはほとんどというか一度も会ってなかったと思いますが、応援部の中で中心人物となって頑張っていることはSNSなどで見ていて心の中で応援していました。東大で運動会に所属している多くの人がとても苦しむこととして大学の勉強をはじめとしてその他様々なことをこなしながら部活にもコミットしなければいけない現実があります。部活に対して自分の多くを注ぎたいのに気持ちだけではどうにもならない状況に陥る人が多いと思います。僕も工学部に入ってからなかなか教養の時のようにハンドボールだけといった生活ではいられないことにもどかしさを感じていました。応援部の友人も同じような悩みを抱えていることを知ってみんな頑張っているのだから自分だけ適当には過ごせないなという気持ちを抱いていました。

 

そして今日僕が引退した翌日に応援部の4年生の最後のステージである定期演奏会が開催されるということで聴きにいきました。

演奏がすばらしいのはもちろんなのですが、同じ運動会同じ学部で同じように苦しみながら最後までやり通した友人の4年間の重みが伝わり、自分の引退をいまいち客観視できていなかった僕ですが、友人の境遇を理解しているがゆえにどうしてもその友人に自分を投影してしまい、引退の重さを感じ、得も言われぬ感動が押し寄せてきました。

4年間もがき苦しみながらも部活を頑張った人の演奏によって自分の4年間も報われるような気がして部活やってて本当に良かったと思うことができました。

部活なんてやらない方が良かったと何度も思ってきた4年間でしたが、今日の定期演奏会によってすべてが報われた気がしました。定期演奏会に行って本当に良かった。ありがとうございました。お疲れさまでした。